高麗人参の効果・効能は非常に多岐にわたるということから、時代を超えて世界中の人に愛用され続けてきました。
現代の日本においては、大きな社会問題になりつつある生活習慣病の予防・改善に役立つということや、日本人の死因として第一位になっているガンを予防・改善する事が出来るということから、さらに大きな注目を浴びています。
そして、近年では健康ブームで健康食品が流行しているということもあり、 高麗人参の商品数もかなり増えてきているようです。
しかし、全てが優秀な商品かと言えば、そんな事はありません。 残念なことに、少なからず粗悪品は流通しています。
では、私たち消費者は一体どんな基準を持って、製品を選べばいいのでしょうか?
その答えの一つに「サポニンの含有量」があります。
サポニンは、自然界に存在する植物の殆どに含まれている成分です。 天然の界面活性剤とも呼ばれ、発泡する性質があるという特徴があります。
もちろん、サポニンの中にも幾つかの種類があります。 それぞれにヒトの身体に及ぼす作用が異なると言われていますが、 殆どの植物は、多くても数種類しか含有していません。
しかし、高麗人参の場合は非常に豊富な種類のサポニンを含有しており、 この特殊性から特別にジンセノサイドとも呼ばれるようになりました。
つまり、ジンセノサイド=サポニンというわけですが、 実は、高麗人参にしか含まれていないジンセノサイドもあります。 特に種類を豊富に含むと言われている韓国産の品では、 総計32種類ものジンセノサイドを含んでいると言われています。
ジンセノサイドの薬効には様々なものがあります。 これは先述したように、種類によって作用が異なる為です。
例えば、下記の様な種類に分類する事が可能です。 「PANAXA-DIOL系」「PANAXA-TRIOL系」「OLEAOLIC・ACIDE系」
ジンセノサイドは特有成分であるという説明をしましたが、これは化学構造そのものが他のサポニンと大きく異なるという事も大きな背景として挙げられます。
具体的には、血中のコレステロール値を抑えてドロドロ血液をサラサラにするという機能や、血管を拡張して血流を促進するという効果があります。
もちろん、この他にも様々な薬効を持っている素晴らしい成分なのです。
そもそも血行が悪くなる原因は一体なんでしょうか? 複数の要素が絡み合っていると考えるのが一般的ですが、 具体的には下記が挙げられます。
○食生活の偏りコレステロール値や中脂肪値が上がり、血がドロドロになる。
○運動不足メカニズムは上記と同じ・・・
勿論、他にも要素は沢山ありますが、現代日本において多いのは上記のケース。 そして、ジンセノイドはコレステロールや中性脂肪を抑えることが出来るという事や血管を押し広げて血流を促進することが出来るのです。
血行が促進されると下記のような効き目を感じることが出来ます。
紅参は加工法の一つであり、水参に手を加えることによって完成します。
もっとも豊富にジンセノサイドを含んでいるという特徴があり、この紅参が原料となっている製品は優秀なものが多いという傾向にあります。
サポニンを豊富に含む皮の部分を取り除かずに加工したというのが大きなポイントで、加工中に新しい成分が生まれるというメリットもあります。
水分量は14パーセント以下になるまで乾燥させられていて、長期保存も可能な優れた加工法です。
高麗人参の栽培は非常に珍しいということで知られています。
そして、その中でも特に栽培が難しいと言われているのが「六年根」の生産で、根腐や害虫の被害を受けずに収穫するのは至難の業です。
しかし、その分サポニンの含有量は最大化されているため、大きな薬効が期待できるというメリットがあります。 製品選びで重視したいポイントです。
ちなみに、この六年根が使われている製品として有名なのは、高麗美人です。