高麗人参は今では知らない人はいないというほど有名になりました。
有名になったきっかけは、やはりその栄養素の高さだと思います。
30種類を超える成分が含まれる高麗人参は、人体にとても必要な栄養素が満点です。
高麗人参は今でこそ日本でも栽培されていますが、昔は朝鮮半島や中国、アメリカ、
カナダなどで自生していた植物です。
日本では今では有名なりましたが、とても日本が発祥のものではないということが
その名前から分かるのではないでしょうか。
「高麗」という名は昔の朝鮮半島の「高句麗(こうくり)」という国のことですが、
その高句麗で高麗人参が発見されたから、この名がついたのでしょうか。
実は高麗人参はジンセング(ginseng)と呼ばれていて、中国から伝わったそうです。
高麗人参は江戸時代に中国やヨーロッパから輸入されていたのですが、
食用のオレンジの人参と混同されていた時期もあったようですね。
日本では「朝鮮人参」と呼ばれていたのですが、戦後、日本の人参取扱い業者が輸入元の
韓国に配慮して「朝鮮」という言葉を避けて「薬用人参」と呼ばれるようになりました。
しかし、「薬用人参」の「薬用」という言葉が薬事法に触れると行政指導を受けて
「高麗人参」という呼び名に変えたそうです。
当時は「高麗人参」という呼び名はなじみが薄かったのですが、今となっては
「高麗人参」でないとわからない人も多いのではないでしょうか。
実は、他にも高麗人参の名前の由来があり、「王氏高麗が亡び、李氏朝鮮になっても中国
では朝鮮を高麗と読んでいた」という説や、「高句麗産の人参を特に高麗人参と呼んだ」など高麗人参は栄養素でもまだまだ発見されていない成分があると言われていますが、
名前の由来でも、まだまだ謎が多いのですね。
高麗人参の呼び名は一つではなく、数百の呼び名があるとも言われていますから、
高麗人参は研究材料がたくさんありますね。
高麗人参は朝鮮半島や中国では4000年から5000年の歴史があると言われています。
日本でも徳川幕府の時代に輸入されてきたとありますが、もっと昔から伝わって
いたと言われています。
739年に一度伝わったのですが、本格的に輸入が始まったのが徳川時代ですので、
徳川時代が最初のように思われていますが、実はもっと前から日本にもあったのですね。
名前が何であれ、高麗人参の成分や効果は変わりませんので、思う存分その効果を
味わいましょう。